Interview “Do my Best!”
―どんなご要望にも、いつも全力で、誠実に― インドアグリーンの仕事

造園事業部 環境緑化部 岡田 もとこ
My Best Project
五反田東急スクエア
施設名が「五反田東急スクエア」に変わり、内装も新たにリニューアルオープンをするタイミングで、インドアグリーンの大規模な内容変更を担当しました。各階の雰囲気に合わせて植物種やプランターのご提案をさせていただき、お客様と何度も打ち合わせを重ねた上で納品させていただきました。納品後のメンテナンスも引き続き行っています。
「インドアグリーン」事業は、他の植栽管理とケアをするターゲットが異なるかと思います。改めて「事業・業務」の説明をお願いします。

オフィスや商業施設などの室内にレンタルグリーンを配置し、維持管理を行っています。例えば、オフィスでは、受付にある大きな観葉植物から打ち合わせのテーブルに置ける小さなものまで。商業施設であれば壁一面を覆うグリーンカーテンからベンチ横に置かれている鉢植えまで。空間やご予算に合わせてレンタルグリーンのご提案を行い、室内でも緑をお楽しみいただけるお手伝いをしています。
特に五反田東急スクエアは、インドアグリーンをどこに置くか、何を置くかによって、場所の持つ空気感が大きく変わることを学ばせていただいた、思い入れのあるプロジェクトです。
屋内の植栽管理における東急グリーンシステムならではの「強み」を教えてください。

室内緑化としてホテルや商業施設で多数の実績があり、求められるイメージに合った企画提案ができることです。豊富な植物種やプランターの種類を取り上げ、それにより多彩なプランをお見せできます。
商業施設に植栽を置く場合は、空間に癒やしを提供するだけでなく、来客の導線をコントロールする役割も担います。例えばエレベーター脇の植栽なら、葉が広がって利用者の邪魔になることがない上に真っ直ぐに伸びる植栽を、逆にスペースがある空間を低予算で彩るということであれば、一鉢でも存在感があるバナナのような南国の植物をというように、施設の運営者やテナントのスタッフといったおもてなしをする皆様のご意見を伺いながら、最適な植栽を提案しています。
また、メンテナンスでは現場と細かく連携を取り、迅速な対応ができることも強みだと思います。
五反田東急スクエアなどの商業施設は、レンタルグリーンということで、マンションや公園での管理と異なる点も多いかと思います。どのような「心掛け」で業務にあたっていますか?

インドアグリーンの管理は、本来であれば植物にとって快適とは言えない環境下の場合もあり、細やかな観察が必要になります。植物の不調をいち早く察知し適切な対応が取れるよう、現場と自分、施設ご担当者様の三者の連携を密に取ることを心掛けています。
インドアグリーンは、それ一つを持って美しさに感動を生むものではありませんが、お客様にとっては何気ない「あって当たり前」の景観です。それだけに、ただ1本が「茶色くなりました」「葉が少なくなくなりました」となるだけでとても目立ち、お客様の印象が悪くなります。インドアグリーン事業は、常に緑がきれいな状態であることをお約束としているので、絶対にきれいな状態をキープするように、メンテナンスを徹底しています。
特に商業施設では、オープンする前の5時、6時といった早朝に作業を行うこともしばしばです。作業の監督者として、不備なくスムーズに作業が進行するように、作業者との情報共有をしっかりと行っています。
「インドアグリーン」事業に携わる上での「喜び」などを教えてください。

空間の雰囲気を作る上でグリーンの存在は極めて重要です。無機質だった室内にグリーンが置かれることで潤いが生まれ、場がホッと和むように感じます。
五反田東急スクエアは、最上階のレストランフロアに大きなベンチがあり、その空間を私たちのインドアグリーンが彩っています。座っている方々は、そこに緑があるから座っているわけではありませんが、施設を利用されるお客様がグリーンの近くでリラックスされているのを見ると、私たちの目指す「和み」を感じていただけているのかな、とうれしく思います。
私は、植物に関わることと同じぐらい、人と話す仕事が好きです。クライアントである施設の方と現場で作業をする職人の間に入り、みどりの憩いで多くの笑顔を生み出す現在の仕事に大きなやりがいを感じています。
東急グリーンシステムはお客様や協力会社様とのパートナーシップをとても大切にされています。大切なお客様への「約束」を一つ挙げるとしたら、どんなものになりますか?

誠実に、うそのない仕事をすることです。お客様に対してはもちろん、協力会社の方にも、いつも素直で一生懸命な姿勢で向き合うことで得られる信頼があると考えています。大きな商業施設のリニューアルであっても、オフィスの受付に飾られる小さな植物であっても、どんなご要望にも変わらない情熱を注ぎ、全力で走り回ることを大事にしています。先ほど申し上げたようにインドアグリーンは“美しくて当たり前”のものです。そうした当たり前を常にご提供するには、一つ一つの仕事に一生懸命であることが求められると思っています。
多彩な施設に憩いの場を提供している「インドアグリーン」事業ですが、「どんな未来を、みどりで描いていきたい」とお考えですか?

インドアグリーン事業は、これから管理物件を増やしていくことで、より多くのお客様に「みどり」のある生活の豊かさをお届けしていきたいです。
私自身としては、今現在取引のあるお客様に対しては、「担当が岡田で良かった」と言っていただけるよう、それぞれの物件に寄り添うような管理・提案を行っていきます。同時に広くいろいろなことにチャレンジし、自分自身の幅を広げていきたいです。

インタビューは制作にかかわる最低人数で実施し、換気性の良い広い場所で、検温、マスク着用など、新型コロナ感染症対策を取った上で、撮影時のみマスクを外して行いました。(2021年5月実施)